住宅を印象付けるのは外構です

エクステリアは建物に付属するあまり影響力を持たないものだと認識している人もいますが、それは大きな間違いです。 外構が人に与える印象も大きいですし、生活の質を左右するものなのであまり軽く考えてはいけない部分なのですが、 注文住宅を建てる人の中にもメインとなる建物は熱心にデザインをしてもエクステリアは手を抜く方もいらっしゃり、 このことは常々残念に思っております。 限られた予算の中で素敵な住宅を手に入れるため、本体部分に予算の多くを注ぎ込むことになるのも理解できますが、 外構があまりにお粗末では結局はいまいちな住宅になるので失敗に近い結果になってしまいます。 立派な建物でもなんにもない魅力ゼロの庭では居心地も良くなさそうですしバランスも悪そうで、 近所のおばさん達に「あのお宅ってお城みたいに豪華な建物だけど広い庭には植木もないし芝生もないし、外構も貧相なフェンスがあるだけで なんだかガッカリよね。建物に張り切りすぎて予算を使い切っちゃったのかしら？」 と井戸端会議で議論されることになりそうです。

またお金の問題ではなくアイデアの問題でエクステリアにさほど手をつけていない方もいらっしゃるでしょうが、 住宅に自信があるのならはやいうちに外構も改造やリフォームをして素晴らしい感じにすべきです。 敷地内をのトータルバランスを完璧に仕上げるのはとっても大変な作業になるでしょうが、外構は住宅を構成するとても重要な要素のひとつです。 そこで寝起きしたり入浴したり食事をすることはそうないので最低限の設備でいいや、とされがちなエクステリアですが、 新築の住宅でキッチンが観察されるように外構をジロジロ見る人は確実にいます。 それもその住宅の評価のポイントになりますし手抜きをしていれば見抜かれます。 どんなに豪華な設備の建物でも外構が伴わなければ完璧とは言えず、住宅の持つイメージもワンランク下がってしまうでしょう。 住宅において脇役のように思われている外構ですが印象を変えるのに重要な部分なので、 建物を建て替えるのは困難だけどイメチェンをしたいのならエクステリアをリフォームするのがいい案になるのです。 業者に相談すれば予算に応じてイメージする物に近いプランを提案してもらう事もできますし、 実力のある施工会社なら安価な材質でも驚くほど効果を発揮するエクステリアを実現してくれるでしょう。 逆に全てを自分ひとり、あるいは家族のみんなで決定するのは非常に大変なことで、大雑把なデザインや配置だけを希望するのなら簡単ですが、 全ての素材やカラーを指定するのは難儀です。 お客様のどんな要望にも応えられるようエクステリア用の商品は無数に開発されており、ひとつひとつカタログを見ながら選択していたら 何ヶ月もかかってしまいそうなほどで、拘りが強いほど長期間迷うことになるでしょう。 なのである程度のイメージと希望が決まったら、予算を添えて業者に相談して輪郭となる設計をしてもらうのがベストです。 それを土台にそこから自分達の希望を上書きをしていき、最終形へ進むのです。 住宅の印象を大きく変化させる外構ですので失敗したら雰囲気も悪くなってしまうため慎重になるのはいいですが、 あまりに欲張って全てのパーツを自分の目で確かめながら決めていきたい、誰の力も借りずに耳も貸さずに、というのは頑張りすぎで、 頼れる業者がいるのなら相談したりアドバイスしてもらった方が良い住宅つくりを進めやすいはずでしょう。 予算の都合で全ての希望を叶えるプランは無理かもしれませんが、何を優先させどこを削るかなども経験豊かな方に相談すればいい答えが みつかるでしょう。 とにかく住宅を構成する大きな要素の外構は見栄えもよくしたいですね。